明治学院大学法学部 公式ブログ

明治学院大学法学部の最新情報を発信中! 2018年4月「グローバル法学科」開設予定

2015年03月

水俣での学会(環境法政策学会)フィールド・ツアーに行ってきました。水俣は、熊本県南部境界の自治体で、隣町は鹿児島県の出水市。最寄りの空港は、鹿児島空港になります(鹿児島空港には無料の足湯温泉があります)。空港からバス(2時間)、あるいは鹿児島中央駅までバスで移動して九州新幹線(乗り継ぎが良くて1時間30分程度)の2経路。レンタカーの利用も便利なようです。

水俣は、産業公害「水俣病」が発生した場所であり、水俣病事件は、その被害者の規模、問題解決に要している時間(最初の患者公式確認1956年。まだ賠償補償問題、浄化措置の面で最終的な解決に至っていない)の面で我が国最大の公害問題といわれてきました。
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水俣病は、化学工業企業チッソがアセトアルデヒドの精製過程で発生したメチル水銀を含む廃液を処理せず水路を経由して水俣湾に排水したことにより魚介類が汚染され、これらを食べた不知火海全域の住民に死者や重度障害者を含む神経障害が大量発生した事件であり、メチル水銀中毒による神経障害の病名としても世界的に知られるようになりました。

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「百間水門」。チッソから排出されたメチル水銀を含む廃液は市内を流れる水路を経由してここから水俣湾に流されていました。

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百間水門を撮影した場所 「竹林園」ここは水門の真向かい。かつては干潟が現れる浅瀬の海でした。水俣湾で大規模に行われた水銀汚染汚泥の浚渫(しゅんせつ)事業により、集められた汚泥がここに処分され上から土をかぶせた広大な埋め立て地がここから拡がっています。IMG_0571
上の写真中央の図 肌色の部分が元々の陸地(島もあります)で、水色の範囲から浚渫した汚泥を黄土色の埋め立て地に処分しました。

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かつての岬に立つ国立水俣病情報センター屋上から見た埋立地。運動場、公園、などとして利用されています。
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埋め立て地の海岸線沿いに建つ慰霊碑
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熊本市と水俣市で2013年に開かれた、水俣(水銀)条約外交会議に参加した各国の代表が慰霊塔を訪問し、被害者の慰霊と新たな水銀被害を防止する誓いの証として作ったモニュメントだそうです。
現在でも世界では金採掘などを中心に労働者の水銀暴露、気化したした水銀の拡散が発生しています。

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この記事トップの写真は、慰霊塔のすぐ前にある親水公園で同じポイントから水面を撮影してみました。水は驚くほど透明度が高く、不知火海全体が水深が低いためか海底が見えました。
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慰霊塔のそばに点在する石像 「ここは海でした」 多くは仏様や民間信仰の神様を刻んであります。

この埋め立て地を見下ろす岬には、国立水俣病情報センター 、水俣市立水俣病資料館熊本県環境センターがあります。
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国立水俣病情報センターの外観

水俣病の経緯と被害について学びたい人には、国立水俣病情報センターと水俣市立水俣病資料館がお勧めです。国立水俣病情報センターでは、水銀の特性や人体への影響を中心に展示が行われています。水俣市立水俣病資料館では、水俣病被害の実態や原因企業チッソの成り立ちと水俣とのつながりなどを中心に社会問題としての水俣病を知る上で重要な展示がありました。被害者の方の語り部コーナー(要予約)もあり、社会科見学によく使われているとのことでした(熊本県の小学生は全員、地元を学ぶ授業の一環でこれらの施設を訪れるそうです)。
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国立水俣病情報センターの展示室

ここから南へ車で10分程度、水俣病事件の第一号患者や初期に重篤な症状の患者が多発した地域の丘の中腹に水俣病歴史考証館(一般財団法人水俣病センター相思社)があります。こちらは被害者支援活動の立場から様々な資料を展示しています。
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歴史考証館の展示 「ネコ実験に使われた小屋」 
チッソ水俣病院で原因調査のため工場廃液をえさに混ぜてネコに与え水俣病と同様の発症を確認した「ネコ実験」。詳しくはネット検索してみてください。沢山説明や画像・動画があります。
このほか当時の漁具や反対運動に使われた幟などがありました。

時間のある学生時代にいろんなところに旅行することは大事だと思います。一つ、外国に行ってみることをよく勧めていますが、水俣のように現在の日本社会と環境問題の一構造を考えることができる場所を訪れるのも良いと思います。

自分の学生時代は、水俣病未認定問題や各地での損害賠償訴訟など運動が継続中で、中途半端な気持ちで訪れるべき場所とは私には思えませんでした(それでも鉄道を乗り継いで水俣を見に行った同級生の話は聞いたことがあります)。でも現在は、公・民ともに次の世代に伝えていく学びの場所を提供しています。環境問題を学びの対象にしている学科を持つ法学部生として、訪れてみてはいかがでしょうか。

今回、国立水俣病総合研究センター(環境省)で最近の水銀被害に関する基礎研究の一端を教えていただくことができました。大変勉強になりました。研究センターは、上述の水俣病情報センターの上部機関に当たります。
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研究センターは、水俣市中心部の北にある山の頂上付近にあります。写真は、研究所の隣にあった太陽光パネル。16年前に訪れたときはありませんでしたが、センターのものではなく、民間の会社が設置したものだそうです。この調査の移動中、各所で畑の中や山の斜面などに太陽光パネルを沢山見かけました。自然エネルギーの固定買取制度のために、九州では設置が多いとゼミでの学生の発表で聞いたことがありましたが、本当にいろんなところにありました。
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センター屋上から湯の児温泉方面 水俣の海と風景は水俣病事件の深刻さとあまりにも対照的に美しいです。

             (M.A.)
 

法律学科のブログを密かに立ち上げて丸一年になりました。
最初は個人的な「学科主任のブログ」からスタートしましたが、他の先生方も投稿できる「公式ブログ」に移行し、学科の様々な情報を発信しながら現在にいたっています。
アクセス総数は1万件を超えました。多くの方がご覧になっているようで嬉しく思います。

こちらが、昨年の3月31日に投稿した桜の写真。そして、下の写真は本日撮影したもの。
今年もほぼ同じ時期に桜の見頃を迎えました。入学式の日には満開になりそうですね。

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(K・E)








現在、調査のための出張中です。久しぶりに飛行機に乗りました。
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 パイロットさんが気を遣ってくれたのか長い間きれいな富士山が見えました。
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到着した空港に足湯温泉が。ここから2時間ほど移動して目的地へ。
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ここが今回の調査の目的地 さて、どこでしょう。

詳しくは次回報告します。

        (M.A.)



 

東京の開花宣言は3月23日だったようですね。白金キャンパスチャペル前のサクラも開き始めました。27日夕方の様子です。

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まだ開き始めたつぼみもある、程度です。遠くからでは咲いているとは気づかないかもしれません。

同じ白金台でも目黒通りには結構咲いているところもありました。何枚か載せておきます。
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「白金台5丁目」バス停前の公園 ここは旧大蔵省(現・財務省)の官舎跡地で、上の写真のサクラは官舎入り口にあったサクラの一部だと思われます。下の写真のシダレザクラ、ユキヤナギと一緒にきれいに咲き誇っていて、ゆっくり眺める散歩中の人や写真を撮る人が何人も訪れていました。

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先ほどの公園の隣、東京都自然教育園前の大木 かなり開いていますね(ピントがどこにもあっていませんが雰囲気を味わっていただければ幸いです)。

キャンパスのサクラ、4月1日入学式に見頃を迎えそうです。当日晴れるといいですね。法学部入学式は15:00からチャペルで行われます。その前に学科ガイダンスがあり、今後の科目履修など大学での勉強について重要な説明が行われるので新入生は必ず出席してください。

          (M.A.)
 

新しい法学部Webサイト、先週公開し、このブログでも紹介しましたが、このWebを構築したのは、明治学院大学法学部卒業生が経営する株式会社イロコトというWebクリエイティブ企業です。
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法学部消費情報環境法学科第一期生00JC穂刈謙亮さんが代表取締役です。鶴貝先生の情報処理ゼミの出身です。穂刈さんには、2年前に作成した消費情報環境法学科のチラシに卒業生として協力していただきました。
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当時は東証一部上場Web企業の管理職でしたが、この直後独立し、現在の会社を起こされました。 

会社のWebからです。
「私自身は、小さいWEB制作会社から東証一部上場企業まで、様々な立場で様々な職種を経験をしてきましたが、小さい会社だから悪い・大きい会社だから良いということはありませんでした。全てにおいてベストな環境と言うのは恐らくは存在しないかと思います。小さい会社でも有意義に働いている人もいれば、大きい会社でうずくまっている人もいるのが現実です。 そんな現実を踏まえつつイロコトでは1つだけこだわっていることがあります。それは理念でも掲げている「目の前のステークホルダーの幸せを最優先する」ということです。 会社の成長のために個人が犠牲になったり、お客様のためにならない不必要な提案を行うことなどは推奨していません。 「大きい目標達成のために何かが犠牲になることはしょうがない」とするのが世の会社の大多数の考えですが、イロコトはそれを良しとしません。 あくまで目の前の人の幸せに貢献し、その積み重ねによって会社であり個人が成長をしていくことを大切にしています。」

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イロコト オフィスの様子

当方の意向をくみ取って、綿密な仕様書、段階に応じた様々な提案をいただき、詰めの段階まで真摯な仕事ぶりで、良いサイトができたと感謝しています。母校の仕事だからというわけではなく、どの仕事にも力を抜かないのだと思います。イロコトさん制作のサイトを何件か拝見しましたが、それぞれテイストも構成も全く異なり、何のためのサイトなのかよく分かるものばかりでした。気持ちだけでなく、技術力の高さと守備範囲の広さの裏付けがあってこそできる仕事だと思いました。

クライアント企業から評価されているようで、多くの依頼があり、現在Webデザイナーを募集中とのことです。

そういえば、イロコトさん、特に意識したわけではないそうですが、現在のスタッフが全員明治学院大学出身だそうです。写真右の石毛さんも消費の一期生です。海のものとも山のものともつかぬ日本初の学科を受験してくれた一期生は個性的な学生が多かったですね。皆さん元気でしょうか。

冒頭で紹介した穂刈さんが載っている消費情報環境法学科のチラシ、最後に貼り付けておきます。オープンキャンパスや高校で配布するため作りました。1万枚刷って1年ちょっとで配布完了しました。かなりの冒険でしたが、学生にデザイン・アンケートをとったとき圧倒的にこの表紙が人気でした。
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            (M.A.)




 
 

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