本学法学部を卒業し、英国の大学院に留学していたTさんから留学だよりが届きましたので、ご紹介いたします。
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イギリスのブライトンから最後の留学だよりをお届けします!
今回は6月から留学終了までの様子をお伝えします。
多くの方がご存知かもしれませんが、イギリスはどんよりとした天気が多い国です。しかし、ブライトンは比較的天気のいい地域で、週に一度はビーチに行って、友人とビールを飲みながら、リラックスする時間をとっていました。
私がこの時期になって驚いたことは、ヨーロッパの夏は5月から7月または8月までということです。日本では夏休みは7月末から始まるイメージですが、ヨーロッパの夏は早いのです。余談ですが、8月は最高気温が20度前後で肌寒い日々が続きました。実際、私の修士課程の春学期(最終学期)は、5月頭に全ての授業が終了し、残りの4ヶ月は修士論文を書き上げるというスケジュールでした。
この時期になると多くの人がホリデーで旅行に出かけていきます。私はパリへ一人旅をしました。海外一人旅は今回が初めてで緊張しましたが、沢山の美術館を巡り、美味しいものを食べ、修士論文からの良い息抜きにもなりました。
残りは修士論文の話になってしまいますが、正直、私にとっては大きな挑戦でした。この留学で一番感じたことは、修士課程は自分の好奇心だけでは続かないということです。根気強く多くの文献と向き合い、自分で研究の時間をマネジメントして初めて、執筆することができると学びました。
どうしても論文の執筆は個人作業で、孤独さを感じがちですが、自分なりに楽しみながら取り組めるよう、色々と工夫をしました。私は基本的に自室で作業をすることが多かったのですが、毎日同じ場所では飽きるので、フラットのキッチンや大学の図書館、市立図書館、カフェなど様々な場所で執筆して気分転換をしました。
(ブライトン駅からの朝焼けです)
また、私の所属していたコースは教員組合によるストライキが多く、スーパバイザーと呼ばれる修士論文をサポートする教授の対応も人によって異なり、私の場合はあまりサポートを受けることができませんでした。しかし、クラスの仲間と助け合いながら、4ヶ月間の執筆に全力を注ぎました。
(フラットメイトと修論の息抜きに)
楽しいことも辛いことも沢山ありましたが、全課程を修了した今(成績は出ていませんが)、海外大学院への進学にチャレンジして良かったと心から思います。今はオンラインで海外の学位を取ることもできますが、やはり現地で暮らし、勉強することで、勉学のみならず沢山の経験を得ることができます。
(8月にやっと大英博物館に行きました。)
議論することの難しさや大切さ、様々なバックグラウンドや夢を持つクラスメイトと語り合う楽しさを知り、沢山の友人もできました。
(ブライトン、いい街です。)
もし少しでも進学に興味があったら、ぜひ挑戦してみてください!
これまで留学だよりを読んで下さり、ありがとうございました。